パリ東駅
パリ東駅(パリひがしえき、仏: Gare de l'Est)は、フランスの首都・パリにあるフランス国鉄の主要ターミナル駅の一つ。開業は1849年。フランス東部やドイツ、ルクセンブルク方面への列車が発着する。またパリ北駅のすぐ東に位置しており、徒歩で連絡が可能である。なお、当駅名はパリより東へ向かう列車が発着するから「東駅」である。パリの東側にある駅ではない(当駅はパリの北側にある。ちなみに、パリの東側にあるのは、リヨン駅、オステルリッツ駅、ベルシー駅)。 利用可能な鉄道路線なお、国鉄の駅名板ならびに列車の行き先表示は「Paris Est」、メトロの駅名は「Gare de l'Est」である。 徒歩で以下の路線に連絡しており、乗り換えが可能である。
駅構造![]() 15面29線を持つ頭端式の地上駅である。一番西側から2番線で、一番東が30番線である。30番線のみ1面ホームで、後のホームはすべて島式ホームである。中央の11番線から22番線までは近郊線専用ホームであり、自動改札機が設置されている。他のホームは長距離列車用で、改札はない。近郊線に有人改札口はないため、ユーレイルパスなどで近郊列車を利用する場合は窓口でパスを提示して改札機通行券をもらう必要がある。現在、TGV東ヨーロッパ線の開通に伴い、駅構内で工事が行われている。 当駅のホームにはヨーロッパで見られるトレイン・シェッドはかけられておらず、各ホームにスレートの屋根があるのみである。かつてはトレイン・シェッドが存在したが、1900年の改修の際に撤去された。駅舎の中にはホテルがある。なお、当駅には観光案内所はないが、徒歩5分の北駅構内の観光案内所を利用すればよい。 歴史1849年にパリ・ストラスブール鉄道の起点として開業した。開業時の駅名は「ストラスブール桟橋 (embarcadère de Strasbourg)」で、のちにパリ・ストラスブール駅に改称し、その後現駅名に改称した。 1883年10月4日にはコンスタンティノープル(イスタンブール)行きのオリエント急行一番列車の始発駅となった。 第一次世界大戦の初期には多くの兵士がこの駅から西部戦線に向けて出征した。このときの様子を描いた画家Albert Herterによる絵が1926年以降駅舎に展示されている。 1998年RER E線が開業、当駅発着の近郊列車の一部がRER E線系統に変更された。 2007年6月10日からLGV東ヨーロッパ線が開業し、TGVがフランス東部、ドイツ方面へ運行を開始した。 隣の駅
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