鉄拳シリーズ(てっけんシリーズ)は、バンダイナムコグループ(コンシューマ版はバンダイナムコエンターテインメント、アーケード版はバンダイナムコアミューズメント)が開発・販売を手掛ける3Dタイプ対戦型格闘ゲームの1シリーズ。
『鉄拳』を第1作とする本シリーズは、三島一族の確執と、それにまつわる個性的なキャラクターたちの戦いを描いた内容となっている。
アーケード版のうち、『鉄拳』から『鉄拳6 BLOODLINE REBELLION』までの筐体の修理サポートは部品調達難に伴い、2017年10月に終了した他[1][2]、『鉄拳タッグトーナメント2』の筐体の修理サポートも、部品調達難に伴い、2018年6月に終了することが発表された[3][4]。
ゲームシステム
第1作の時点からキャラクターの四肢に対応させた4つの打撃ボタンや10連コンボといった独自の要素が取り入れられている。『鉄拳3』では横移動・受け身・コマンド投げの投げ抜けといった要素が追加され、後続作でも取り入れられるようになった。また、『鉄拳5』からインターネットに接続され、専用のカードを使ったプレイヤーデータの記録、キャラクターのカスタマイズ、あるいはゲームシステムのオンラインアップデートができるようになった。『鉄拳6』では、バウンドシステムによってコンボのバリエーション、威力が大きく上がった。さらに、『鉄拳7』では初めてリアルタイムオンライン対戦が実現した。
シリーズに長年携わってきた原田勝弘は、バンダイナムコエンターテインメントの社長宮河恭夫らを交えた対談の中で、技術的に実現できることを取り入れ続けた結果、シリーズ内においてステージの形状や広さ、駆け引きの要素やルールまでもが変遷していったと話している[5]。
オンライン機能
第1作の時点ではオンライン機能は無かったが、アーケード版、家庭用版どちらも機器環境の変遷に伴って実装してきた。まずはアーケード版が先行し、『鉄拳5』から導入された。ICカードをネットワークにつながった筐体に認識させるとサーバーに記録されているプレイヤー名や戦績を呼び出すことができ、段位制が始まった。戦績によってキャラクターごとに級、段が昇降し、プレイヤーの強さが可視化されたのである。また、服装や肌、髪の色を変化させたり装飾品をカスタマイズすることで差別化も可能になり、やりこみ要素として導入された。また、CPU戦での相手にはサーバーからランダムでカスタマイズデータのみが反映されて登場するようになった[注 1]。家庭用ゲーム機ではオンライン対応は遅れており、先行していたアーケード版から抽選で選ばれたプレイヤーがゴーストデータとして収録された。リアルタイムオンライン対戦が可能になったのは家庭用版が先行し、『鉄拳6』から実装された。アーケード版は『鉄拳7』から実装。
プレイヤーキャラクター
作中設定・用語
デビル関連
- エンジェル
- 輪廻転生を繰り返し、歴史を築いてきた神秘的な意志で、三島一八の中に宿っているが、そのことに彼は気付いていない。見る者によっては、悪魔に見えることもある。
- デビル
- 輪廻転生を繰り返し、歴史を築いてきた神秘的な意志で、一八の中に宿っているが、そのことに彼は気付いていない。見る者によっては、天使に見えることもある。
- デビル因子
- 体内細胞を一瞬で活性化し、常人の数十倍のエネルギーを発生させる因子[7][8]。三島一八、風間仁は、この因子により、肉体をデビルに変化させる[7][8]。
- このデビル化を促す因子は、闘神の遺伝子を、三島平八の塩基配列に組み入れた新たな生命筐体を作り出す過程で、存在が予見された[9]。
- アザゼルの核
- アザゼルの胸部に埋め込まれた紫色に輝く核。アザゼルの急所で、『6』の白頭山のエンディングでは、彼にこの箇所を破壊されると同時に、肉体が霧散した[10]。王椋雷のエンディングでは、アザゼルの肉体が破壊された後は、輝きを失ったこの核のみが残った[11]。
- 手にした者をデビルに変化させる力があり、『6』の巌竜のエンディングでは、これを手に取った彼はデビルとなってしまう[12]。花郎のエンディングでは、彼もまたデビルになりかけるが、精神力でデビル化を跳ね除け、核を破壊した[13]。
- デビルの力を吸い取ることもあり、『6』のデビル仁のエンディングでは、彼から力を吸収し、風間仁の姿に戻している[14]。
- レイヴンに狙われており、『6』の彼やセルゲイ・ドラグノフのエンディングでは、争奪戦が繰り広げられた[15][16]。
- デビル細胞
- デビルを構成する細胞。悪性が強く、人間の細胞を侵食し崩壊させてしまう[17]。
- GENOCELL
- 森林再生プログラム[17]。元々はG社が保有していたものだったが、三島財閥により奪われる[18]。
- その正体は、(デビル―人間)統合プログラム[17]。デビル細胞を抑制する効果があり、Dr.アベルはこれを使って人間とデビル細胞を統合しようとしていた[17]。『4』のジュリア・チャンのエンディングでは、このプログラムを危険視した彼女の手により全てのファイルが消去される[17]。
- 『5』では、前回大会でジュリアが優勝していないため消去されておらず、三島財閥に奪われたままとなっている[19][20]。ジュリアのエンディングでは、彼女が三島仁八を倒したことで研究データが収められたディスクを奪還し、森林再生研究を進める[21]。巌竜のエンディングでは、彼がディスクを奪還し、ジュリアに譲渡された[22]。
- 『6』ではまたしてもジュリアは前回大会で優勝できず、研究データが収められたディスクを奪還できていなかったのだが[23][24]、たまたま三島財閥の研究所に入り込んだ巌竜の手により奪還され、ジュリアの手に渡る[25][26]。この時期G社は、ジュリアを抹殺し、研究成果だけを手に入れようと企んでいた[27]。
- 『7』では、ジュリアの手により持ち出されており、彼女はこれを世界に広げるためにクラウドファンディングを立ち上げる[28]。
- 森林再生計画
- GENOCELLを用いた、森林を再生させる計画[23][24]。『6』で、アリゾナの大地主である老婆の手助けを得たジュリアの手により、彼女の故郷アリゾナで実施される[23][24]。
組織・集団・企業
- G社
- 遺伝子学研究の分野で急成長を遂げた企業。登場するのは『4』からだが、活動はその約20年前、『2』の頃までさかのぼる。
- 第2回鉄拳大会後、火口から脱出した瀕死の一八を治療するとともに、デビル化のメカニズムを研究していた。
- 『3』にも登場はしないが、鉄拳衆の襲撃から逃れた物理学者のジェーンを保護。彼女はその後、G社ロボット工学研究所に身を寄せ、JACK-4などの量産型戦闘兵器を開発する(以降JACKシリーズは、ストーリー上G社の所有物ということになる)。
- 第3回鉄拳大会終了後、闘神関連の研究をしていた三島財閥からデビルの研究について目を付けられ、鉄拳衆の急襲を受ける。一八が迎撃するも、研究施設・研究データを三島財閥に奪われ、さらにデビル因子の最も重要な研究材料である一八の生存を知った当時の財閥頭首、三島平八が、彼をおびき出すために第4回鉄拳大会を開催する。
- 第4回鉄拳大会終了直後、G社は決戦の舞台だった本丸に大量のJACK-4を送り込み自爆させる。大爆発で本丸は火の海となったが、一八はすでに本丸から脱出していた。平八も当初は死亡が報じられたが、後に生存していたことが判明する。さらに、地下に幽閉されていた三島仁八が爆発によって解放。第5回鉄拳大会開催の引き金となる。
- その後、生還した一八に幹部を殺され、G社の主導権は一八が握ることになる。
- 一八の息子である風間仁が、第5回鉄拳大会を制し三島財閥頭首となると、世界に対し独立と宣戦を布告する。そこでG社は反三島財閥を掲げて各地で応戦。株を上げて行く。
- 第6回鉄拳大会で敵勢力頭首の仁が突如、行方不明になり、戦況はG社が優勢になりつつあったが、不在だった頭首の座に平八が返り咲くと、戦争は再び拮抗状態となる。
- ヴァイオレット・システムズ
- 李超狼が経営するヒューマノイドメーカー。李は三島一八のライバルとして、三島平八の養子になった格闘家であったが、三島財閥のお家騒動に巻き込まれて財閥を追放された人物である。彼は追放後の約20年間で、このヒューマノイドメーカーを成長させ、第4回鉄拳大会に人間型ロボット「コンボット」を、プロモーションも兼ねて出場させた(李自身も変装して出場。社名にもある「ヴァイオレット」と名乗る)。
- 第6回鉄拳大会中、李は反乱軍を率いるラース・アレクサンダーソンとコンタクトを取る。三島財閥とG社という共通した敵を持つこと、加えてラースが三島家と何らかの事情があると感じていた李は、反乱軍と協力関係を結ぶことを期待していた。当初ラースは申し出を断るが、後にラースと行動を共にしていたアンドロイド、アリサ・ボスコノビッチの修復を引き受けたことで第三の勢力として動き出す。
- 卍党(まんじとう)
- 吉光が率いる義賊集団。頭領が代替わりをする際に次代頭領が前代頭領を妖刀「吉光」で斬るという慣わしがある。
- 「義賊」ではあるが、風体は忍者に近いものが多い。
- 第1回鉄拳大会では、三島財閥から大金を盗み出し、札束をスラム街にばら撒いた。
- 第4回鉄拳大会に参加した頭領の吉光は、卍党と三島財閥の統合を目論んでいた。そんな中、倒れていたブライアン・フューリーを発見し救助する。ブライアンは天才科学者のDr.ボスコノビッチの手により一命を取り留めるが、体内に埋め込まれた「永久機関」の話に狂喜して暴走。その場にいた卍党員数名を殺害し逃亡する。
- 『5』の吉光、ブライアンのプロフィールによれば、Dr.ボスコノビッチは三島財閥から救出(『2』)後、卍党の保護下にあり、隠れ里で研究をおこなっている。
- 三島財閥
- 鉄拳シリーズにおける物語の中心となる存在。巨大な富と権力の下、常に黒い噂が流れ、格闘家達の情念が渦巻いている。
- 元々は三島仁八が築き上げた財閥。仁八は「最強の拳士」と謳われる高名な格闘家であったが、ある日、息子である三島平八との闘いに敗れたことで、頭首の座を平八に乗っ取られてしまう。この頃から財閥は軍事化が進んでいく。
- 数十年後、平八率いる三島財閥は「武の競演」として“The King of Iron Fist Tournament”(鉄拳大会)を開催。
- 頭首の座は、基本的に鉄拳大会の優勝者が貰い受けるのが決まりとなっており、各キャラクターのエンディングでは、頭首となった際の展開というものがしばしば描かれる。しかし実際のストーリー上では、『3』終了後のように殺害を図って防衛したり、『5』や『7』のプロローグのように自ら頭首に乗り出すケースもある。
- 『8』では珍しくメインストーリーに関わらない(クマはメインストーリーに登場するが)。
- 鉄拳僧
- 『8』にて初出。
国・地域
- アリゾナ
- ジュリア・チャンの故郷[23][24][29]。『4』で激変する地球環境の影響により、数年後に砂漠に飲み込まれる状態となる[18]。
- 『5』のジュリアのエンディングでは、森林再生の研究施設が立てられるが、土地の砂漠化が進行しており、この地で育つ植物の開発が困難なほどであった[21]。
- 『6』では、前回大会でジュリアが優勝していないため、研究施設も立てられず依然砂漠化が進んだ状態だった[23][24]。しかし、森林再生プログラムを取り戻したジュリアにより森林再生計画が実施され[23][24]、彼女のエンディングでは、森林が復活した光景が映される[30]。
- アリゾナ州刑務所
- 『4』でクレイグ・マードックが収監されていたが、キングの手により釈放される。
シリーズ作品
- メインシリーズ
- 鉄拳
- 鉄拳2
- 鉄拳2 (アーケード、SYSTEM11、1995年8月稼働開始)
- 鉄拳2 Ver.B (アーケード、SYSTEM11、1995年10月稼働開始)
- 鉄拳2(PlayStation、1996年3月29日発売)
- 鉄拳2(FOMA903i用メガアプリ、2006年11月2日配信開始)
- 鉄拳2(PlayStation Portable、ゲームアーカイブスで配信、2006年11月22日配信開始)
- 鉄拳3
- 鉄拳3(アーケード、SYSTEM12、1997年3月稼働開始)
- 鉄拳3(PlayStation、1998年3月26日発売)
- 鉄拳タッグトーナメント
- 鉄拳タッグトーナメント(アーケード、SYSTEM12、1999年7月稼働開始)
- 鉄拳タッグトーナメント(PlayStation 2、2000年3月30日発売)
- 鉄拳4
- 鉄拳4(アーケード、SYSTEM246、2001年8月稼働開始)
- 鉄拳4(PlayStation 2、2002年3月28日発売)
- 鉄拳5
- 鉄拳5 Version 5.0(アーケード、SYSTEM256、2004年11月稼働開始)
- 鉄拳5 Version 5.1(アーケード、SYSTEM256、2005年7月稼働開始)
- 鉄拳5 DARK RESURRECTION(アーケード、SYSTEM256、2005年12月稼働開始)
- 鉄拳5(PlayStation 2、2005年3月31日発売)
- 鉄拳 DARK RESURRECTION(PlayStation Portable、2006年7月6日発売) - PSP版のみがナンバリングの無いタイトルで発売された。
- 鉄拳5 DARK RESURRECTION(PlayStation 3、2006年12月27日ダウンロード販売開始)
- 鉄拳5 DARK RESURRECTION ONLINE(PlayStation 3、2007年8月1日ダウンロード販売開始)
- 鉄拳6
- 鉄拳6(アーケード、SYSTEM357、2007年11月26日稼働開始)
- 鉄拳6 BLOODLINE REBELLION(アーケード、SYSTEM357、2008年12月18日稼働開始)
- 鉄拳6(PlayStation 3 / Xbox 360、2009年10月29日発売)
- 鉄拳6(PlayStation Portable、2010年1月14日発売)
- 鉄拳タッグトーナメント2
- 鉄拳タッグトーナメント2(アーケード、SYSTEM 369、2011年9月14日稼働開始)
- 鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド(アーケード、SYSTEM 369、2012年3月27日稼働開始)
- 鉄拳タッグトーナメント2(Playstation 3 / Xbox 360、2012年9月13日発売)
- 鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION(Wii U、2012年12月8日発売)
- 鉄拳7
- 鉄拳7(アーケード、SYSTEM ES3、2015年2月18日一部店舗で先行稼働開始、2015年3月18日正式稼働開始)
- 鉄拳7 FATED RETRIBUTION(アーケード、SYSTEM ES3、2016年7月5日稼働開始)
- 鉄拳7(PlayStation 4 / Xbox One、2017年6月1日発売・PC (Steam)、2017年6月2日発売)
- 鉄拳7 FATED RETRIBUTION ROUND2(アーケード、2019年2月13日稼働開始)
- 鉄拳8
- 外伝的作品
- 鉄拳 ハイブリッド(PlayStation 3、2011年12月1日発売)
- 後述のCGアニメ映画『鉄拳 BLOOD VENGEANCE』、前述の鉄拳TTをHDリメイクした『鉄拳タッグトーナメントHD』、同じく『鉄拳TT2』をベースに映画に登場するキャラクターに焦点を当てた『鉄拳タッグトーナメント2プロローグ』の3作品を収録。映画と『鉄拳TT2』プロローグは三次元立体視(3D)に対応。映画はPS3以外のブルーレイプレーヤー・レコーダーでも再生可能。
- 鉄拳 3D プライム エディション(ニンテンドー3DS、2012年2月16日発売)
- シリーズ初のグラスレス三次元立体視プレイ可能作品。なお、このソフトにも『鉄拳 BLOOD VENGEANCE』が(別途ディスク同梱などではなく、3DSカードに)収録されており、グラスレスで3D映像視聴が可能。
- 鉄拳 レボリューション(PlayStation 3、2013年6月12日サービス開始)
- 鉄拳シリーズ初のF2Pを採用した作品。
- 連動コンテンツ
- TEKKEN-NET - 『鉄拳5』以降のアーケード版の全シリーズが対応するオンラインネットワークシステムの名称で、ゲームセンター各店が販売する『TEKKEN-NET IDカード』(『鉄拳タッグトーナメント2』以降は『バナパスポートカード』)を介して稼動中の筐体と連動する。携帯電話向けサイト『TEKKEN-NET』に登録することで対戦成績や全国ランキングなどの閲覧が可能になる他、同サイト連動のアプリケーションを用いることでキャラクターのカスタマイズも可能になる。なお、従来型携帯電話向けのTEKKEN-NETは『鉄拳タッグトーナメント2アンリミテッド』までの対応となり、『鉄拳7』版TEKKEN-NETはPC・スマートフォン向けのみに展開する。
パチスロ・パチンコ
- パチスロ
『鉄拳4』までは山佐から発売。2020年12月の山佐の企業再編に伴い『鉄拳4デビルVer.』からは山佐ネクストから発売されている。
- 鉄拳R(2004年5月) - ナムコと山佐が共同開発したパチスロ機で、販売は山佐が担当。登場人物のグラフィックは、PlayStation 2版の『鉄拳タッグトーナメント』が基になっている。
- 鉄拳X(2006年10月) - 上記『鉄拳R』のスペック違い。液晶画面などは全く同じだが、筐体デザインなどが一部異なる。
- パチスロ鉄拳2nd(2012年1月) - 2世代目となるパチスロで、ART機となった。
- パチスロ鉄拳 DEVIL Ver.(2012年5月) - 2ndのスペック違い。ARTが1ゲーム当り3.0枚の獲得になるなど、爆発力を大幅にアップ。
- パチスロ鉄拳3rd(2014年6月)
- パチスロ鉄拳3rdエンジェルVer.(2016年3月)
- パチスロ鉄拳4(2019年7月) - 3面液晶の「バトルスクリーン阿修羅」初搭載機。本機からはコピーライトにバンダイナムコセブンズが追加されている。
- パチスロ鉄拳4 デビルVer.(2021年6月) - 上記『鉄拳4』のスペック違い。セブンリーグ製造。
- パチスロ鉄拳5(2022年7月) - 『パチスロ鉄拳2nd』の血を受け継ぐA+AT機。
- パチスロ鉄拳4アルティメットデビルVer.(2022年11月)[32]
- パチンコ
- CR鉄拳(2013年10月、ビスティ)
- CR鉄拳2 -闘神ver-(2016年8月、ビスティ)
派生作品
- 鉄拳カードワールド(メダルゲーム、1997年9月稼働開始)
- 鉄拳バトルスクラッチ(メダルゲーム、1998年3月稼働開始)
- 鉄拳カードチャレンジ(ワンダースワン、1999年6月17日発売)
- 鉄拳コマンドバトル(ezplus、2001年7月4日配信開始)
- 鉄拳アドバンス(ゲームボーイアドバンス、2001年12月21日発売) - 原作のCGを取り込んで操作感を再現した2D格闘になっている。
- 鉄拳コマンドバトル2(ezplus、2002年1月31日配信開始)
- デス バイ ディグリーズ(PlayStation 2、2005年1月27日発売) - ニーナ・ウィリアムズが主人公のアクションアドベンチャーゲーム。派生作品ではあるが、シリーズ唯一の15歳以上対象作品となっている。
- ストリートファイター X 鉄拳(PlayStation 3 / Xbox 360、2012年3月8日発売) - カプコンの2D格闘ゲーム「ストリートファイターシリーズ」とのクロスオーバー作品。
- ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT(アーケード、2015年7月16日稼動) - 「ポケモン」とのコラボレーション。
その他の関連作品
- ゼビウス3D/G+(PlayStation、1997年3月28日発売) - 三島平八、ポール・フェニックスが隠しキャラクターとして登場する。
- ソウルシリーズ - いずれも吉光の祖先(『IV』までは初代、『V』は2代目)がプレイヤーキャラクターとして登場する。
- スマッシュコートシリーズ
- スマッシュコート2 (PlayStation、1998年11月12日発売) - 吉光、三島平八がゲストキャラクターとして登場する。
- スマッシュコート3 (PlayStation、2000年11月9日発売) - ポール、木人がゲストキャラクターとして登場する。
- スマッシュコート プロトーナメント2(PlayStation 2、2004年7月1日発売) - リン・シャオユウ、三島平八が隠しキャラクターとして登場する。
- NAMCO x CAPCOM(PlayStation 2、2005年5月26日発売) - 三島平八、デビル一八、風間仁、キング、アーマーキング、P.ジャック、木人が登場する。
- アーバンレイン(PlayStation 2、2005年9月29日発売) - ポール・フェニックス、マーシャル・ロウがゲストキャラクターとして登場する。
- リッジレーサー6(Xbox 360、2005年12月10日発売) - 三島平八がゲストDJとして登場する。
- アブノーマルチェック - デモ画面に三島一八、三島平八が登場する。
- アブノーマルチェック(アーケード、1997年5月8日発売[33])
- アブノーマルチェック(i-mode、ナムコ i ランドで配信、2002年4月27日配信開始)
- NARUTO -ナルト-ナルティメットストーム2(PlayStation 3 / Xbox 360、2010年秋発売) - ラース・アレクサンダーソンがゲストキャラクターとして登場する。
- PROJECT X ZONE(ニンテンドー3DS、2012年10月11日発売) - 風間仁、リン・シャオユウ、アリサ・ボスコノビッチ 、三島平八が登場する。
- PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD(ニンテンドー3DS、2015年11月12日発売) - 風間仁、三島一八、リン・シャオユウ、三島平八、アンノウン、木人、鉄人が登場する。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U(ニンテンドー3DS、2014年9月13日発売 / Wii U、2014年12月6日発売) - 2015年6月15日のアップデートで、Miiファイター向けのコスチュームとして三島平八の衣装が有料配信開始。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(Nintendo Switch、2018年12月7日発売) - 2021年6月30日のアップデートで、追加ファイターとして三島一八(カズヤ)が有料配信開始。
アニメ
OVA
『鉄拳 -TEKKEN-』のタイトルで1998年1月21日から2月21日にかけて発売された。全2巻。内容は『鉄拳2』のサイドストーリーをベースに、アニメオリジナルの展開を加えたものとなっている。主人公は三島一八。
キャスト(OVA)
スタッフ(OVA)
主題歌(OVA)
- 「Hero」(作詞 - つなみ、作曲 - つなみ、Fumie 編曲 - 明石昌夫、歌 - TSUNAMI)
収録メディア・関連商品(OVA)
- ビデオ
- 鉄拳 -TEKKEN- vol.1 (1998年1月21日発売)
- 鉄拳 -TEKKEN- vol.2 (1998年2月21日発売)
- TEKKEN THE MOTION PICTURE /(Dub Edit)(1998年11月11日発売)
- LD
- 鉄拳 -TEKKEN- vol.1 (1998年1月21日発売)
- 鉄拳 -TEKKEN- vol.2 (1998年2月21日発売)
- DVD
- 鉄拳 -TEKKEN- (2000年11月22日発売)
- 主題歌CDシングル
- 鉄拳テーマ曲 Hero (1997年12月10日発売)
- サウンドトラックCD
- 鉄拳 サウンドトラック(1998年1月21日発売)
- ドラマCD
- 鉄拳 アナザーストーリー(1998年2月21日発売)
劇場アニメ
『鉄拳 ブラッド・ベンジェンス』のタイトルで2011年9月3日より3D公開。シリーズ初のフルCG長編アニメーション作品。
Webアニメ
『Tekken: Bloodline』(てっけん ブラッドライン)のタイトルで2022年8月18日よりNetflixにて全世界独占配信[34]。日本語吹き替えでは『7』まで鉄拳シリーズに出演している声優はこれまで通り続投のほか、以前出演経験のある声優が同役および別役で復帰したキャストも出演している。
キャスト(Webアニメ)
スタッフ(Webアニメ)
実写映画
- 『TEKKEN -鉄拳-』
- 2010年3月20日から公開。本作を元にした実写映画。
- 『鉄拳 Kazuya's Revenge』
- 2016年1月から公開。本作を元にした二度目の実写映画[41]。
小説
小説:鉄拳 the dark history of mishima
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著者
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矢野隆
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出版社
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集英社
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発売日
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2011年8月30日
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巻数
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全1巻
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テンプレート - ノート
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ポータル
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文学
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2011年8月30日に『鉄拳 the dark history of mishima』のタイトルで小説化された。著者は矢野隆で、集英社より刊行。物語の時系列は『鉄拳5』と『鉄拳6』の間に位置する。ゲーム版の中心キャラクター・三島一族の因縁を戦国時代まで遡り、デビル因子の真実が語られる。
評価
本シリーズは国内外で人気を博しており、2023年時点での全世界シリーズ累計販売本数は5500万本を突破している[42]。これはバンダイナムコエンターテインメントのゲームシリーズにおいては最高の販売本数となる。北米だけではなく韓国市場などでも存在感を発揮しているのが特徴的であり、日本の格闘ゲーム大会「闘劇」においては、『鉄拳5』の最初の優勝者が韓国人プレイヤーであった。その後も韓国人と日本人の強力なプレイヤー同士での日韓対戦大会が行われ、両者共互角の勝負が繰り広げられるなど、『鉄拳5』・『5DR』などでは韓国人の活躍が目立った。
アーケード版リリース当時は日本各地のゲームセンターでセガ(後のセガ・インタラクティブ)の『バーチャファイター2』が人気であったこともあり、注目度は低かった。一方で家庭用ゲームソフトとしては、バーチャファイターシリーズが当初セガ系ハードにしか移植されなかったのに対し、『鉄拳』はPlayStationに移植されたことにより徐々に注目を集めるようになっていった。そして『鉄拳2』で100万本セールスのメガヒットを達成。さらに『鉄拳3』からは本格的な対戦型格闘ゲームとしても注目され始め、『鉄拳3』および続編の『鉄拳タッグトーナメント』は3D格闘ゲームの分野においてアーケードにおいてもバーチャファイターシリーズと人気を二分する存在へと成長していった。『鉄拳4』は意欲的な作品となり大きな人気は得られなかったが、『鉄拳5』からはインターネットが利用できる携帯電話の普及に伴い、対戦成績の記録やキャラクターのカスタマイズなどのサービスが受けられるゲーム連動型オンラインネットワークシステム『TEKKEN-NET』の運用を開始した。またPlayStation 2への忠実な移植も普及に大きく寄与し、アーケード業界が低迷していた海外ではEvo2kなどの大きな大会が家庭用機種で行われることも多くなり(Evoは2005年)、他方時期的に競合した『バーチャファイター5』は海外での大会が行われにくくなるなど、海外市場で有利な展開が進んだ[注 2]。
2017年8月31日、本シリーズが「最も長く続く3D対戦型格闘ビデオゲームシリーズ(21年179日)」および「最も長く続くビデオゲームの物語(20年99日)」として、ギネス世界記録に認定された[43]。
関連項目
- 阿部将道 - 『鉄拳2』までの開発コーディネーター。『鉄拳3』ではディレクターを担当。
- 闘劇 - エンターブレイン主催の格闘ゲーム大会。鉄拳シリーズは、第1回・第9回以外の全ての回で種目に選ばれている。
脚注
注釈
- ^ 行動パターンは通常のCPUから変わることはない。ネットワークから切断されると、筐体内に保存されているデータの使いまわしとなる。
- ^ PlayStation 3は高価なことから海外で普及が遅れ、そのため新興国を中心に安価なPlayStation 2が据え置きゲーム機として屈指の発売台数を記録したことも関係している。
出典
参考文献
外部リンク
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シリーズ作品 | |
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タッグシリーズ作品 | |
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派生作品 | |
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客演作品 | |
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他社とのクロスオーバー | |
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映画 | |
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他のメディア展開 | |
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関連項目 | |
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関連人物 | |
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ゲストキャラクター | |
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派生作品 | |
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関連項目 | |
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関連人物 | |
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- 注1:参戦したゲストキャラクターの作品。
- 注2:ナムココスチュームが登場するキャラクターの作品。
カテゴリ
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