Evolution Championship SeriesEvolution Championship Series(エボリューション・チャンピオンシップ・シリーズ、略称:EVO)は、コンピュータゲームの1ジャンルである対戦型格闘ゲームのeスポーツ大会の一つ。 特段の事項がない限りは「EVO」という表現を用いる。 概要大会は複数のメイントーナメントとサイドトーナメントで構成されている。種目に使用されるゲームは毎年変わる。 ダブルイリミネーション制を採用しているため、1度負けてもルーザーズブラケットで勝ち続ければ優勝することは可能である。 各トーナメントには賞金が設定されており、参加者の人数によって賞金額が変わるのが特徴。これは参加費用から10ドルが賞金額に割り当てられるためで、当然参加者が多ければ多いほど、その分賞金額も跳ね上がる。 2012年の大会の場合、最も参加者の多かった「スーパーストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012」が25,000USD(約200万円)、最も参加者の少なかった「ソウルキャリバーV」が5,000USD(約40万円)という5倍近い差があった[1]。 EVOでは原則として対戦型格闘ゲームのみを種目とするが、2006年に限り「マリオカートDS」が種目のラインナップに乗ったことがある。 EVOだけでなく、EVO開催時期以前に開催されている他のゲーム大会が事実上のEVOの予選大会を兼ねている。EVOが指定するゲーム大会の上位入賞者に対し、順位に応じてポイントが配分される。そのポイントの獲得数がEVOへの出場権獲得に繋がる。2012年の大会より、ポイントの配分システムが大幅に変更された[2]。 2016年~2018年大会最終日の『ストリートファイターV』の試合はアメリカのスポーツ専門チャンネル「ESPN2」にてライブ中継された。 歴史前身EVOは、Shoryuken.comで働いていたトニー・キャノン[3]によって1995年に カリフォルニア州サニーベールで「Battle by the Bay」という40人制のゲーム大会として初めて開催された。当初は「スーパーストリートファイターII X -Grand Master Challenge-」と「ストリートファイターZERO 2」を種目としていたが、開催地をネバダ州ラスベガスに移し、2002年に「Evolution」という名称に改称し、種目数を増やした。 設立後2003年からは現在の「EVO」という名称が使用されるようになった。 2004年からは、ゲームセンターで使用するような筐体ではなく、家庭用ゲームハード機を用いるようになった。その為、参加者は自分で使い慣れたコントローラー(ゲームパッドを含む)を持ち込めるようになった[4]。 2012年7月8日に、東京・秋葉原にある秋葉原クラークスタジオで「EVO2012 Public Viewing in Japan」(中継観戦イベント)が行われた。 [5]。 2013年より始まった一年を通して行われるカプコンカップにおいて、得点を非常に多く稼げる大会でもある。 2016年は初日の会場に「ラスベガス・コンベンション・センター」、最終日の会場に「マンダレイ・ベイ・イベント・センター」を使用。 2017~2019年は全日程を「マンダレイ・ベイ・イベント・センター」で開催。 2020年は新型コロナウイルスの影響により、オンライン大会「EVO Online」として開催される予定だったが、CEOのジョーイ・クエジャルが性的犯罪の発覚により更迭された。これによりゲーム会社が抗議、参加を拒否する事態となり、大会前日に初の完全中止が発表される異例の事態となった[6]。 2018~2020年では、米国以外での地区開催として「EVO Japan」が日本で開催された[7]。日本での運営は、米国でEVOを開催しているSRKX Productions, LLC.とのパートナーシップ提携の元、松竹ブロードキャスティング等が運営法人を都度設立する形で運営された[8]。 2021年3月19日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが、RTS社と共同で設立した合弁会社を通じてEVOを共同買収[9]。 大会結果ストリートファイター明記が「Evolution」になった2002年からの結果を記載。また、2003年など2つの作品が重なる大会の場合は、新しい方のタイトルの結果を記載する。
その他タイトル
サイドトーナメントEVO 2012 TOURNAMENT OF LEGENDS FINALS
脚注
外部リンク |