南カリフォルニア大学
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 南カリフォルニア大学(みなみカリフォルニアだいがく、英語: University of Southern California 頭字語:USC)は、カリフォルニア州最大の都市ロサンゼルスの中心地に位置し、カリフォルニアで最も古い総合私立大学である。1880年に設置された。サザン・カリフォルニア大学とも呼ばれる。 全米屈指の名門校であり、最難関クラスに位置している。公共政策、工学、経営学では全米トップ15前後、法学、医学では全米トップ20前後、映画学においてはほぼ全てのランキングにおいて全米第1位を誇っており、USCケック医学校を擁する医療では、スタンフォード大学やイエール大学の付属病院と並ぶ世界的な医学研究の拠点となっている[8][9]。デューク大学、スタンフォード大学などとともにヒドゥン・アイビーに数えられる。 11人のローズ奨学者と12人のマーシャル奨学者が卒業生の中に含まれる[10][11]。2021年1月時点で、ノーベル賞受賞者10名、マッカーサー・フェロー6名に加えて、チューリング賞受賞者1名が大学に籍を置く。2018年5月以降、億万長者となった29名の卒業生に学位を授与している[12]。卒業生の中には、人類で初めて月面に降り立ったアポロ11号の宇宙飛行士ニール・アームストロング、映画『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』の製作者ジョージ・ルーカスがいて[13][14]、日本では安倍晋三と三木武夫首相が在学した大学としても知られている[15]。 USCは、世界の他のどの機関よりもアカデミー賞を受賞した卒業生を多く輩出している[16]。その特色から、非常に多くの映画人、経営者そして宇宙飛行士を輩出しており、実に15人もの宇宙飛行士がこの大学の同窓生である。 スポーツ界ではオリンピックのメダリストおよび金メダリストの数が、世界の大学の中で一番多く、トップレベルで活躍するアスリートも多くいる[17][18]。 大学の特色USCの校訓は、ラテン語: Palmam Qui Meruit Ferat「栄誉を得る者は栄誉を負う」(英: let whoever earns the palm bear it)。創立者は、ロバート・M・マクレイである。 メインキャンパス (University Park Campus) は、ロサンゼルス・ダウンタウンの南に位置するロサンゼルスオリンピック会場の隣にあり、他に医学部などが入るHSC (Health Sciences Campus)、#情報工学系研究機関のUSC-ISI(USC Information Science Institute)等が各地に所在する。映画芸術学部(USC School of Cinematic Arts)はジョージ・ルーカス、ロバート・ゼメキス、ロン・ハワード、ブライアン・シンガー、ジョン・カーペンターなどの著名な監督を輩出した全米最古のフィルムスクールで、クアルコム社 (Qualcomm) 共同設立者のアンドリュー・ビタビ[注釈 1]などが卒業生に名前を連ねる。この映画芸術学部をはじめ、全米屈指の映像関連の教育機関として学部生向けに良質な高等教育を提供する大学という側面に加えて、後述するISIを擁するなど、工学系研究機関としての側面も持っている。「ロバート・ゼメキス・センター・フォー・デジタルアーツ」は東京工科大学との提携によりセンター内に「東京工科大学ディジタル・スタジオ・システムズ・ラボ」を設置[19]、日本工学院は2001年よりUSCの同センター研修と日本に教員を招聘する交流プログラムを取り交わしてきた[20]。 ISIはカリフォルニア州マリナ・デル・レイに置かれ、IPアドレスなどを管理するInternet Assigned Numbers Authority (IANA) の運営者としてネットワーク研究を行っている。TCP/IP、DNSといった今日のネットワークの基幹をなすこれらの技術の誕生にも、この研究所が重要な役割を果たしている。インターネットの元型といえるアメリカ国防総省によるアーパネットプロジェクトを運営、管理していたという歴史もある。また米国立スーパーコンピュータ応用研究所(NCSA=National Center for Supercomputing Applications)などとの共同プロジェクトとして、グリッドコンピューティングのインフラとしてよく使われるGlobus Toolkitも率いてきた。この研究所には、インターネットの基幹技術の開発、標準化に貢献をし、時に「インターネットの神様」と呼ばれるジョン・ポステル博士が1998年に亡くなるまで在籍していた。 USCは、数学や計算機科学の手法を分子生物学の世界にいち早く持ち込み、「バイオインフォマティクス(生命情報科学)の父」とも言われるウォーターマン博士[誰?]もこの大学に在籍し、近年、新しいビルを建設して生物学・医学・数学・計算機科学などの分野が協調して研究を行う環境づくりなど、総合大学の特性を生かした学際的研究も盛んである。 2019年度の合格率は11%。2018年度の合格者の平均GPAは3.90(4.0点満点)、SATの平均値は1400-1530点(1600点満点)であった[21]。2010年の判決で、「USC」と「SC」は、他の大学が使用できないトレードマークとなった[22][23]。 ランキング学部課程ランキング
専門大学院
その他ランキングスポーツ→詳細は「USCトロージャンズ」を参照
![]() ![]() USCの学生スポーツチームは「USCトロージャンズ」と呼ばれ、大学マスコットとして大学構内にはトロイの木馬の戦士の銅像「トミー・トロージャン」が飾られている。 USCトロージャンズはパシフィック12カンファレンスに属し、全チーム合計で全米選手権において122回制覇している。347人がNCAA(全米大学体育協会)チャンピオンに輝いており、スポーツ界においては全米一の実績がある。アメリカンフットボールにおいては10度ナショナルチャンピオンになっており全米一を誇っている。 オリンピックでは、1912年以来毎回ゴールドメダリストを誕生させている世界唯一の大学でもある。金メダルの総獲得数は135個で、1つの大学の獲得数が世界の国の中では12番目に位置する。ロンドンでの金メダルは14個。 同じロサンゼルスに所在するカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とは、学業面も含めてライバル関係にあり、アメリカンフットボール対抗戦では毎年恒例のノートルダム大学戦が有名である。USCのマーチングバンドはアメリカンフットボールの試合等全米テレビに中継される機会が多く、ファイトソング等はアメリカンフットボールファンの耳に焼き付いており非常に有名である。2005年に東京、2008年にはブラジルのリオデジャネイロにマーチングバンドチームが海外遠征して街中でパレードを行った。 主な卒業生
日本人の同窓生、留学生
著名な教授姓の50音順。
日本の学生交流協定校50音順。 脚注注釈出典
外部リンク
大学公認の学生による運営体
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