松宮 隆行(まつみや たかゆき、1980年2月21日 - )は日本の元男子陸上競技(長距離走・マラソン)選手。現役時代の所属はコニカミノルタ陸上競技部⇒愛知製鋼陸上競技部。秋田県鹿角市出身、秋田県立花輪高等学校卒業。2008年北京オリンピック男子長距離トラック日本代表。男子5000mの元日本記録保持者。30km競走の元世界記録保持者である。
かつて共にコニカミノルタに所属した松宮祐行[注 1] は双子の弟。兄弟ともに広島カープファンである。また、花輪高校の先輩には1993年世界陸上選手権女子マラソン金メダリストの浅利純子や、2001年世界陸上選手権男子マラソン代表の高橋健一らがいる。
略歴・人物
2006年(第90回)から2008年(第92回)まで、日本陸上競技選手権大会の男子5000mおよび10000mを3年連続2種目制覇した男子長距離トラックの日本チャンピオンである。卓越したスピードからロングスパートを仕掛け、先手を打って封じ込めるスタイルを持つ。2007年には世界陸上選手権大阪大会の日本代表に選出されたが、5000m予選で15着に終わり決勝進出はならなかった。2008年には北京オリンピック日本代表(他男子長距離代表は早稲田大学の竹澤健介)に選出。10000m決勝では中盤のペースアップについていけず31位、5000m予選では左足の靴が脱げ裸足で走るアクシデントもあり13着で予選敗退に終わった。
2003年2月に熊日30キロロードレースで優勝し、1時間28分36秒の世界最高記録をマークした。2004年1月にはIAAF(国際陸上競技連盟)がマラソンをはじめとするロード記録を世界記録として公認すると発表し、松宮の記録は世界記録となった。2005年2月の熊日30キロロードレースでは2年ぶり2度目の優勝を飾り、1時間28分00秒をマーク。世界記録を36秒更新している。その後マラソンにおける30km通過タイムをも世界記録として公認する変更があり、松宮の記録はハイレ・ゲブレセラシェにより11秒更新された。2007年7月、ベルギーでナイトオブアスレチックス5000mに出場し5位、13分13秒20をマークし高岡寿成の持つ日本記録を0秒20更新した。
2010年12月、福岡国際マラソンでは2時間10分54秒で日本人トップの3位に入ったが、翌2011年開催の世界陸上大邱大会男子マラソンの内定条件(2時間9分30秒未満)には届かず、世界陸上大会で自身初の男子マラソン代表は逃した。また、2012年2月にロンドンオリンピック男子マラソンの国内選考会・東京マラソン2012に出場したが、日本人トップで2位の藤原新が仕掛けた25Km付近からのロングスパートには対応できなかった。松宮自身初めて2時間10分を切る2時間9分28秒をマークしたが、ロンドン五輪への日本男子代表選出はならなかった。
2013年2月、世界陸上モスクワ大会男子マラソン選考会の東京マラソン2013に出場。30kmを過ぎて前田和浩らの先頭集団から徐々に離され、日本人2番手の9位に甘んじたが、自己ベスト記録を14秒更新。2013年12月、福岡国際マラソンに出場するも32km付近で川内優輝らの先頭集団についていけず終盤失速、2時間16分16秒の13位に終わった。
2015年3月31日付けでコニカミノルタを退社し、愛知製鋼に選手兼コーチとして移籍した[1]。2021年3月末をもって現役を引退し、引き続き愛知製鋼にて長距離コーチを務める。[1]
記録
自己ベスト
ニューイヤー駅伝成績
年
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所属
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区間
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区間順位
|
記録
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総合順位
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1999年
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コニカミノルタ (コニカ)
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出走なし
|
総合21位
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2000年
|
出走なし
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総合4位
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2001年
|
2区
|
区間2位
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1時間02分14秒
|
優勝
|
2002年
|
2区
|
区間賞
|
1時間02分45秒
|
優勝
|
2003年
|
2区
|
区間2位
|
1時間03分25秒
|
優勝
|
2004年
|
3区
|
区間6位
|
32分48秒
|
準優勝
|
2005年
|
2区
|
区間2位
|
1時間02分49秒
|
優勝
|
2006年
|
2区
|
区間賞
|
1時間02分18秒
|
優勝
|
2007年
|
1区
|
区間4位
|
34分51秒
|
総合4位
|
2008年
|
2区
|
区間賞
|
1時間02分28秒
|
優勝
|
2009年
|
1区
|
区間2位
|
35分41秒
|
総合4位
|
2010年
|
6区
|
区間賞
|
34分23秒
|
準優勝
|
2011年
|
3区
|
区間4位
|
38分48秒
|
総合9位
|
2012年
|
4区
|
区間2位
|
1時間03分25秒
|
準優勝
|
2013年
|
7区
|
区間賞
|
46分46秒
|
優勝
|
2014年
|
1区
|
区間15位
|
35分42秒
|
優勝
|
2015年
|
6区
|
区間7位
|
38分20秒
|
準優勝
|
2016年
|
愛知製鋼
|
5区
|
区間6位
|
48分18秒
|
総合13位
|
2017年
|
5区
|
区間9位
|
48分01秒
|
総合13位
|
2018年
|
6区
|
区間6位
|
36分49秒
|
総合13位
|
2019年
|
6区
|
区間25位
|
37分31秒
|
総合19位
|
2020年
|
出走なし
|
総合29位
|
2021年
|
6区
|
区間23位
|
37分37秒
|
総合25位
|
関連項目
脚注
注釈
出典
外部リンク
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1910年代 | |
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1920年代 | |
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1930年代 | |
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1940年代 | |
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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1910年代 | |
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1920年代 | |
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1930年代 | |
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1940年代 | |
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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毎年3月開催・伊勢市発着(全長83.5キロ) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.6キロ) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.0キロ) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.4キロ) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.0キロ) | |
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12月開催・彦根市発着(全長84.4キロ) | |
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元日開催・前橋市発着(全長84.9キロ) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間8.4キロ/全長86.3キロ) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間8.35キロ/全長86.4キロ) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間22.0キロ/全長100.0キロ) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間8.3キロ/全長100.0キロ) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間21.9キロ/全長100.0キロ) | |
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毎年3月開催・伊勢市発着(全長83.5㌔) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.6㌔) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.0㌔) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.4㌔) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.0㌔) | |
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12月開催・彦根市発着(全長84.4㌔) | |
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元日開催・前橋市発着(全長84.9㌔) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間18.0㌔/全長86.3㌔) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間11.8㌔/全長100.0㌔) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間12.5㌔/全長100.0㌔) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間12.1㌔/全長100.0㌔) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間11.2㌔/全長100.0㌔) | |
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毎年3月開催・伊勢市発着(全長83.5㌔) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.6㌔) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.0㌔) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.4㌔) | |
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.0㌔) | |
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12月開催・彦根市発着(全長84.4㌔) | |
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元日開催・前橋市発着(全長84.9㌔) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間16.4㌔/全長86.3㌔) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間15.5㌔/全長100.0㌔) | |
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毎年元日開催・前橋市発着 (区間15.6㌔/全長100.0㌔) | |
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