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2013年世界陸上競技選手権大会・女子やり投

2013年世界陸上競技選手権大会
女子やり投
会場2ルジニキ・スタジアム
開催日8月16日(予選)、8月18日(決勝)
参加選手数19か国 27人
優勝記録69m05
メダリスト
金メダル  ドイツ ドイツ
銀メダル  オーストラリア オーストラリア
銅メダル  ロシア ロシア
« 2011 大邱2015 北京 »
IAAF公式映像

2013年世界陸上競技選手権大会・女子やり投(2013ねんせかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい・じょしやりなげ)は、2013年世界陸上競技選手権大会の種目の一つ。2013年8月16日から8月18日までロシアモスクワルジニキ・スタジアムで行われた[1]

前回覇者で2013年シーズンの世界記録を保持するマリア・アバクモワは地元・ロシア開催となったこの大会で、予選を1回の試技で突破した。この時の記録69m09は、記録により予選を突破した10人の中で最もよく、結果的に決勝での記録よりも良いものであった。

決勝ではアバクモワは予選より不調であったが、1投目の成績65m09は、1投目としては全選手中首位だった。しかしその後の試技で記録を向上させることはできなかった。2投目には、キンバリー・ミックルが自己新記録となる66m25を投げ、アバクモアに替わってトップに立った。しかし、その5人後に登場したクリスティーナ・オーバークフォルが69m05を投げ、トップが入れ替わった。ミックルは6投目で再び自己ベストを上回る66m60をマークしたが、オーバークフォルを超えることはできなかった。優勝したオーバークフォルは、国際大会で優勝まであと一歩という成績が多かったが、この大会で初めて勝利を収め、「自分の陸上人生で、最も美しい瞬間だと思う」と語った[2]

決勝進出が期待された日本海老原有希スズキ浜松アスリートクラブ)は、自身の持てる力を十分に発揮できず、予選で16位に終わり、決勝進出はならなかった[3]

記録

今大会までの各種記録は以下の通り[4]

世界記録  バルボラ・シュポタコバ (CZE) 72m28 ドイツの旗 ドイツ シュトゥットガルト 2008年9月13日
大会記録  マリア・アバクモワ (RUS) 71m99 大韓民国の旗 韓国 大邱 2011年9月2日
今季世界最高  マリア・アバクモワ (RUS) 69m34 スペインの旗 スペイン カステリョン・デ・ラ・プラナ 2013年7月22日
アフリカ記録  サネット・ヴィルジョエン英語版 (RSA) 69m35 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク 2012年6月9日
アジア記録  呂会会英語版 (CHN) 65m62 中華人民共和国の旗 中国 肇慶 2013年4月27日
北中米カリブ記録  オスレイディス・メネンデス ({{{size}}}) 71m70  フィンランド ヘルシンキ 2005年8月14日
南アメリカ記録  サビーナ・モヤ英語版 (COL) 62m62 グアテマラの旗 グアテマラ グアテマラシティ 2002年5月12日
ヨーロッパ記録  バルボラ・シュポタコバ (CZE) 72m28 ドイツの旗 ドイツ シュトゥットガルト 2008年9月13日
オセアニア記録  ルイーズ・カリー英語版 (AUS) 66m80 オーストラリアの旗 オーストラリア ランナウェイベイ英語版 2000年8月5日

参加標準記録

A[5] B
62m00 60m00

競技日程

ラウンド
2013年8月16日 9:30 予選
2013年8月18日 16:00 決勝

時刻はモスクワ時間(UTC+4JST-5)

結果

WR 世界記録 | AR エリア記録 | CR 選手権記録 | GR 大会記録 | NR 国家記録 | OR オリンピック記録 | PB 自己ベスト | SB シーズンベスト | WL 世界最高(当該シーズン中)
Q 記録による通過| q 順位による通過

予選

通過条件:61m50以上をマークする(Q)または記録上位12位以内(q)に入ること[6]

順位 選手 国籍 1 2 3 成績 備考
1 A マリア・アバクモワ ロシアの旗 ロシア 69.09 69m09 Q
2 B キンバリー・ミックル オーストラリアの旗 オーストラリア 59.92 65.73 65m73 Q, PB
3 A リンダ・シュタール ドイツの旗 ドイツ 64.51 64.51 Q
3 B サネット・ヴィルジョエン英語版 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 64.51 64.51 Q, SB
5 A キャスリン・ミッチェル英語版 オーストラリアの旗 オーストラリア x 62.80 62.80 Q, SB
6 B タチアナ・ジェラカ英語版 セルビアの旗 セルビア 57.65 62.68 62.68 Q, NR
7 B クリスティーナ・オーバークフォル ドイツの旗 ドイツ 62.36 62.36 Q
8 B ヴィクトリア・スダルシキナポーランド語版 ロシアの旗 ロシア x 52.88 62.20 62.20 Q
9 A ソフィ・フリンク英語版  スウェーデン 61.96 61.96 Q, NR
10 A ヴィラ・レブリク英語版  ウクライナ 59.49 58.60 61.70 61.70 Q
11 B 李玲蔚 中華人民共和国の旗 中国 58.62 61.51 61.51 Q, SB
12 B ナディーカ・ラクマリ英語版 スリランカの旗 スリランカ 56.12 59.09 60.39 60.39 q
13 B カタリナ・モリター英語版 ドイツの旗 ドイツ 57.17 58.03 60.32 60.32
14 B リナ・ムゼ英語版  ラトビア 54.36 60.29 x 60.29
15 A 張莉 中華人民共和国の旗 中国 58.59 60.16 58.98 60.16
16 A 海老原有希 日本の旗 日本 58.39 59.31 59.80 59.80
17 A クリスタ・ウッドワード英語版 カナダの旗 カナダ 58.86 55.31 55.59 58.86
18 A ハンナ・ハツコ  ウクライナ 57.82 58.63 57.55 58.63
19 B マルハリータ・ドロゾン英語版  ウクライナ 58.23 54.53 55.40 58.23
20 B マルティナ・ラテ英語版 スロベニアの旗 スロベニア 56.36 57.95 x 57.95
21 B アウスディス・フジャルムスドッティル英語版 アイスランドの旗 アイスランド 57.36 57.65 55.98 57.65
22 B ブリタニー・ボーマン英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 53.20 57.63 x 57.63
23 A フロル・ルイス英語版  コロンビア 55.43 57.47 54.09 57.47
24 B リーナ・ラースマフランス語版  エストニア 55.53 54.11 56.93 56.93
25 A エリザ・トアデル(Eliza Toader)  ルーマニア 54.47 55.76 54.64 55.76
26 A ジュシレーニ・デ・リマフランス語版 ブラジルの旗 ブラジル 54.14 55.18 x 55.18
27 A マダラ・パラメイカ英語版  ラトビア x x 53.70 53.70

決勝

決勝は16時ちょうどに始まった[7]

順位 選手 国籍 1 2 3 4 5 6 成績 備考
1位 クリスティーナ・オーバークフォル ドイツの旗 ドイツ 64.63 69.05 64.02 62.93 x x 69.05 SB
2位 キンバリー・ミックル オーストラリアの旗 オーストラリア 60.43 66.25 64.18 64.29 x 66.60 66.60 PB
3位 マリア・アバクモワ ロシアの旗 ロシア 65.09 63.78 64.33 x 60.99 58.71 65.09
4 リンダ・シュタール ドイツの旗 ドイツ 64.78 62.58 x x x 61.81 64.78
5 キャスリン・ミッチェル オーストラリアの旗 オーストラリア 63.77 x 60.34 62.19 x 62.23 63.77 SB
6 サネット・ヴィルジョエン 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 63.58 x 56.51 58.66 59.00 60.25 63.58
7 ヴィクトリア・スダルシキナ ロシアの旗 ロシア 60.44 62.21 55.82 x 58.64 x 62.21
8 李玲蔚 中華人民共和国の旗 中国 57.48 60.30 61.30 55.63 57.58 57.96 61.30
9 タチアナ・ジェラカ セルビアの旗 セルビア 60.38 60.63 60.81 60.81
10 ソフィ・フリンク  スウェーデン 57.56 59.52 55.56 59.52
11 ヴィラ・レブリク  ウクライナ x 58.33 x 58.33
12 ナディーカ・ラクマリ スリランカの旗 スリランカ 55.10 58.16 55.77 58.16

脚注

  1. ^ Start list
  2. ^ 陸上競技社 編(2013):123ページ
  3. ^ 陸上競技社 編(2013):126ページ
  4. ^ Records & Lists – Hammer Throw”. IAAF. 07 August 2013閲覧。
  5. ^ IAAF World Championships Moscow 2013 – Standards, All Russia Athletic Federation, (2012), http://www.mos2013.ru/en/competition/team_manual/ August 08, 2013閲覧。 
  6. ^ Qualification Results
  7. ^ Final Results

参考文献

  • 陸上競技社 編『月刊陸上競技 2013年10月号』陸上競技社・講談社、平成25年10月1日発行、9月14日発売、305p.

外部リンク

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