奈良マラソン(ならマラソン、英語: Nara Marathon)は、奈良県奈良市・天理市で開催される大規模な市民参加型マラソン大会である。
沿革
2010年に年間を通して展開された「平城遷都1300年記念事業」の一環として、これまでフルマラソン以外のロードレース・ジョギング大会を軸に行った「奈良春日・大仏マラソン全国大会」(1981年創設)を第30回記念大会を契機としてリニューアルし、フルマラソンを加えた「奈良マラソン」としてグレードアップすることになった[1]。
2014年の第5回記念大会より、フルマラソンに奈良県民特別枠が新設され、2000人増員の1万2000人となり、好評の3kmジョギングも500人増員の1500人となった。また2014年12月14日は、第47回衆議院議員総選挙と重なった為、男子更衣スペースに予定していた奈良市中央体育館が使えなくなったり、ランナーを一時止めて、投票に行く人を優先させる異例の対応を検討した[2][3]。
2020年大会は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、中止となった[4]。
2021年大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、参加人数を例年の半分の8000人(奈良県民枠2000人、一般枠6000人)とし、フルマラソンのみの開催となった。また、この大会のみ参加料も16,000円に引き上げられた[5]。
2022年大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止の為に前回大会は見送られた10kmも3年ぶりに復活した。
2023年大会から、3kmジョギングが『ミニ奈良マラソン(1.8km×2周)』に、10kmが『世界遺産10K via 奈良公園』にリニューアルされた。
2024年大会から、『ペアリレーマラソン(42.2km)』が新たに創設され、『ミニ奈良マラソン(1.8km×2周)』の距離も「2km×2周」に変更された。
概要
参加者は1万8000人で、制限時間はフルマラソン(42.195km)が6時間、10kmが1時間30分。第1回大会と第2回大会はフルマラソン、10km、5km、3km(第2回大会はジョギング3km、ファミリー3km)の全種目が1日で行われたが、第3回大会以降は5kmが廃止され2日間開催の形式に変更、1日目は3kmジョギング、2日目はフルマラソン、10kmが催されている。尚、第14回大会から、3kmジョギングが『ミニ奈良マラソン(1.8km×2周)』に、10kmが『世界遺産10K via 奈良公園』にリニューアルされている。また、第15回大会から『ペアリレーマラソン(42.2km)』が創設、『ミニ奈良マラソン(2km×2周)』に変更されている。
開催日
- 毎年12月第2日曜日(第1回大会のみ12月第1日曜日)
- 第1回:2010年12月5日(フルマラソン、10km、5km、3km)[6]
- 第2回:2011年12月11日(フルマラソン、10km、5km、ジョギング3km、ファミリー3km)
- 第3回:2012年12月8日(3kmジョギング)・9日(フルマラソン、10km)
- 第4回:2013年12月7日(3kmジョギング)・8日(フルマラソン、10km)
- 第5回:2014年12月13日(3kmジョギング)・14日(フルマラソン、10km)
- 第6回:2015年12月12日(3kmジョギング)・13日(フルマラソン、10km)
- 第7回:2016年12月10日(3kmジョギング)・11日(フルマラソン、10km)
- 第8回:2017年12月9日(3kmジョギング)・10日(フルマラソン、10km)
- 第9回:2018年12月8日(3kmジョギング)・9日(フルマラソン、10km)
- 第10回:2019年12月7日(3kmジョギング)・8日(フルマラソン、10km)
- 第11回:新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、中止
- 第12回:2021年12月12日(フルマラソン)
- 第13回:2022年12月11日(フルマラソン、10km)
- 第14回:2023年12月9日(ミニ奈良マラソン)・10日(フルマラソン、世界遺産10K)
- 第15回:2024年12月7日(ミニ奈良マラソン)・8日(フルマラソン、ペアリレーマラソン、世界遺産10K)
- 第16回:2025年12月13日(ミニ奈良マラソン)・14日(フルマラソン、ペアリレーマラソン、世界遺産10K)(予定)
参加資格
種目
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参加資格
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参加料
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参加賞
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フルマラソン
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日本陸上競技連盟競技者登録者、及び未登録者で、かつフルマラソンコースを5時間30分以内で完走できる19歳以上の男女
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13,000円(参加賞あり)12,500円(参加賞なし)
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Tシャツ(選択制)
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ペアリレーマラソン(42.2km)
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ハーフマラソンを2時間40分以内で完走できる19歳以上の男女(エントリー2人共)
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23,000円(2人合計)(参加賞あり)22,500円(1人につき)(参加賞なし)
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Tシャツ(選択制)
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世界遺産10K
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10kmコースを1時間25分以内で完走できる中学生を除く15歳以上の男女
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15歳(中学生を除く)から18歳までの男女は3,500円(参加賞あり)3,000円(参加賞なし) 19歳以上の男女は5,500円(参加賞あり)5,000円(参加賞なし)
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Tシャツ(選択制)
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ミニ奈良マラソン(2km×2周)
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一般の部(距離は2.2kmだが競技用及び電動を除いた車いすでの参加も可能)小学生以上の男女 ペアの部(2人で1周ずつ走る)小学生以上の男女
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(一般の部)2,000円 (ペアの部)3,500円(2人合計)
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スポーツタオル
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表彰
- フルマラソン:男女別の総合タイム上位8名まで、及び年代別(29歳以下、30代、40代、50代、60代、70歳以上)ごとの表彰あり
- 世界遺産10K:それぞれに年代別(男子は29歳以下、30代、40代、50代、60代、70歳以上、女子は29歳以下、30代、40代、50代、60歳以上)の表彰のほか、最高齢、最遠来出場者に対しても表彰あり
※[7]
コース
フルマラソン
- 奈良市鴻ノ池陸上競技場を発着点とした奈良市・天理市を回るコース(奈良マラソンのコースマップ (PDF) )。
- 2011年大会以降
- 奈良市鴻ノ池陸上競技場→高天→二条大路南5丁目付近(折り返し)→大仏前→奈良教育大学前→紀寺→窪之庄町南→高樋町→横山橋南詰→岩屋町→白川大橋北側→豊田町→山の辺小学校前→山の辺幼稚園前→豊井町→布留町→天理大橋北詰(折り返し)→天理教教会本部南門前→おやさとやかた真南棟付近(折り返し)→天理教教会本部南門前→布留町→豊井町→山の辺幼稚園前→山の辺小学校前→豊田町→白川大橋北側→岩屋町→横山橋南詰→高樋町→山村町→大仏前→県庁東→焼門前→法蓮佐保橋→奈良市鴻ノ池陸上競技場
- 2010年大会
- 奈良市鴻ノ池陸上競技場→高天→二条大路南5丁目付近(折り返し)→大仏前→奈良教育大学前→紀寺→窪之庄町南→高樋町→横山橋南詰→岩屋町→白川大橋北側→豊田町→山の辺小学校前→山の辺幼稚園前→森田商店前→和楽橋北詰→天理教教会本部南門前→天理高校北付近(折り返し)→天理教教会本部南門前→和楽橋北詰→森田商店前→山の辺幼稚園前→山の辺小学校前→豊田町→白川大橋北側→岩屋町→横山橋南詰→高樋町→窪之庄町南→紀寺→奈良教育大学前→大仏前→県庁東→焼門前→法蓮佐保橋→奈良市鴻ノ池陸上競技場
優勝者
-数字- は優勝回数、 は(当時の)大会記録。
フルマラソン
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開催日 |
男子選手 |
記録 |
女子選手 |
記録
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1
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2010年12月5日
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松本信行 (JPN)
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2時間23分16秒
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田畑郁恵 (JPN)
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2時間49分52秒
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2
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2011年12月11日
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平田治 (JPN)
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2時間20分23秒
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星野芳美 (JPN)
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2時間47分50秒
|
3
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2012年12月9日
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平田治 (JPN) -2-
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2時間24分24秒
|
田畑郁恵 (JPN) -2-
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2時間43分16秒
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4
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2013年12月8日
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平田治 (JPN) -3-
|
2時間23分46秒
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吉住友里 (JPN)
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2時間46分21秒
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5
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2014年12月14日
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杉本芳規 (JPN)
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2時間24分14秒
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山口遥 (JPN)
|
2時間44分55秒
|
6
|
2015年12月13日
|
平田治 (JPN) -4-
|
2時間24分41秒
|
田畑郁恵 (JPN) -3-
|
2時間53分57秒
|
7
|
2016年12月11日
|
平田治 (JPN) -5-
|
2時間27分50秒
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床呂沙紀 (JPN)
|
2時間44分05秒
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8
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2017年12月10日
|
原由幸 (JPN)
|
2時間23分53秒
|
武津さなえ (JPN)
|
2時間46分59秒
|
9
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2018年12月9日
|
塚本裕也 (JPN)
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2時間18分56秒
|
山口遥 (JPN) -2-
|
2時間40分50秒
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10
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2019年12月8日
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山本芳弘 (JPN)
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2時間21分22秒
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山口遥 (JPN) -3-
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2時間33分22秒
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11
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中止
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12
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2021年12月12日
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山本芳弘 (JPN) -2-
|
2時間21分55秒
|
山口遥 (JPN) -4-
|
2時間34分36秒
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13
|
2022年12月11日
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山本芳弘 (JPN) -3-
|
2時間23分05秒
|
山口遥 (JPN) -5-
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2時間37分14秒
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14
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2023年12月10日
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柱欽也 (JPN)
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2時間23分10秒
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山口遥 (JPN) -6-
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2時間41分40秒
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15
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2024年12月8日
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菅井宏人 (JPN)
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2時間18分21秒
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山口遥 (JPN) -7-
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2時間46分51秒
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運営
主催
共催
主管
後援
支援
特別協賛
協賛
協力
テレビ中継・インターネット配信
テレビ中継
第2回大会より、県域テレビ局の奈良テレビ放送(TVN)と県内を広くカバーする近鉄ケーブルネットワーク(KCN)で中継が行われている。大会当日の8時30分から奈良テレビで放送される第1部と、11時(第2回大会のみ10時30分)からKCNファミリーチャンネルで放送される第2部で構成されており、第1部は奈良テレビ、第2部はKCNが中心となって制作している。なお、第1回大会は奈良テレビにて、2010年12月30日22:00 - 23:23に録画中継で放送された。
- 第1部「スタート 大和路からエールを!」(2011年度) / 「激走!1万人の大和路」(2012年・2013年度) / 「激走!12,000人の大和路」(2014年度 - )
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- 放送時間
- 2011年度:8:30 - 10:00(90分)
- 2012年 - 現在:8:30 - 10:30(120分)
- 放送席
- 実況:前田勝久(2011年・2012年度)
- 実況:伊藤將也(TVNアナウンサー、2013年 - )
- 解説:伊藤宇三美(奈良産業大学陸上部監督、2011年 - 2013年度)
- 解説:佐藤光子(大阪教育大学非常勤講師・ランニング学会副会長、2011年 - )
- ゲスト:有森裕子(2015年 - )
- リポート
- スタート:裏野佐弥佳(TVNアナウンサー、2011年 - 2014年度)
- スタート:キャラメルパッキング(2015年 - )
- 県庁前:飯田嘉太(TVNアナウンサー、2015年 - )
- 朱雀門前/二条大路南1丁目陸橋:釜本莉奈(TVNアナウンサー、2016年 - )
- 25km折り返し(天理大橋北詰):吉田奈央(2016年 - )
- テーマ曲
- 2012年度:ティーナ・カリーナ「輝いて」
- 2013年度:キャラメルパッキング「ボクラビート」
- 2014年度:キャラメルパッキング「feel」
- 2015年度:キャラメルパッキング「OVER JEANS」
- 2016年度:キャラメルパッキング「identity」
- 2017年度:キャラメルパッキング「オリジナルストーリー」
- 2018年度:キャラメルパッキング「アラーム」
- 2019年 - 2022年度:キャラメルパッキング「LET'S STEP」
- 2023年度:GoodMoon「シルエット」
- 2024年度:やましたりな「Superme」
- 車両協力
- スズキ自販奈良(2013年 - )
- 中継場所協力
- イトーヨーカドー奈良店(2013年 - 2014年度)
- 制作協力
- 近鉄ケーブルネットワーク(KCN)
- UST配信STUDIO もちいどの(2011年度)
- UST配信STUDIO あおにさい(2012年度)
- 奈良町わいがやTV(2013年 - )
- 制作著作
- 奈良テレビ放送(TVN)
- 第2部「感動のゴールへ!」
-
- 放送時間
- 第2回大会(2011年):10:30 - 14:00(210分)
- 第3回大会(2012年) - 現在:11:00 - 14:00(180分)
- 放送席
- 実況:前田勝久(2011年 - )
- 解説:第1部の解説者が引き続き出演。
- コメンテーター:澤井里依(2016年度)
- リポート
- 25km折り返し(天理大橋北詰):永井康之(2011年 - )
- 25km折り返し(天理大橋北詰):澤井里依(2014年度)
- 25km折り返し(天理大橋北詰):渡辺真弓(2015年度)
- 25km折り返し(天理大橋北詰):吉田奈央(2016年度)
- ゴール:岩井万実(2011年 - )
- テーマ曲
- 第1部と同一曲を使用。
- 制作協力
- 奈良テレビ放送(TVN)
- UST配信STUDIO もちいどの(2011年度)
- UST配信STUDIO あおにさい(2012年度)
- 奈良町わいがやTV(2013年 - )
- 制作著作
- 近鉄ケーブルネットワーク(KCN)
インターネット配信
Ustreamにてインターネット配信を実施している。テレビ中継の第1部と第2部の同時放送に加えて、テレビ中継第1部と第2部の間に先導車両からのライブカメラ映像を、大会当日の14:00 - 15:00にはゴール地点からのライブカメラ映像を配信する。第2回大会は「UST配信STUDIO もちいどの」、第3回大会は「UST配信STUDIO あおにさい」、第4回大会からは「奈良町わいがやTV」が配信を行っている。
脚注
関連項目
近畿地方開催の都市型市民参加型マラソン
- 大阪マラソン - 2011年10月30日に第1回大会が開催された、3万人が参加する大規模な市民マラソン大会。
- 神戸マラソン - 2011年11月20日に第1回大会が開催された、2万人が参加する大規模な市民マラソン大会。
- 京都マラソン - 2012年3月11日に第1回大会が開催された、1万6000人が参加する大規模な市民マラソン大会。
外部リンク
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JAAF主催 |
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その他 | |
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JAAF後援 |
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WAエリートラベル | |
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WAロードレースラベル | |
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その他 | |
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その他 |
フルマラソン | |
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ハーフマラソン | |
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ウルトラマラソン | |
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車いすマラソン | |
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終了した大会 | |
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