インラインスピードスケート
インラインスピードスケート (英: Inline speed skating) は、ローラースケート(インラインスケート)を用いてタイムやポイントを競うローラースポーツ[1]。 競技場トラックトラックは、屋外または屋内の、2つの同じ長さの直走路と同じ半径の2つの半円を備える。1周の標準の長さは200mで、コースの幅は6m以上(7m以上が望ましい)。カーブには傾斜を備え、表面は合成樹脂とされる[2]。 ロードどの地点も幅8m以上で、直線が60%以上を占めることとされる。コースは1周400m~600m[注 1]の周回路(クローズドロードサーキット)とオープンロードコースがある。オープンロードは勾配が5%または全体で25%を超えてはならない[3]。 種目実施種目ワールドゲームズ2022では、以下の種目が開催された。全て男女ともに実施[4]。
世界選手権では上記に加えて、以下の種目が開催される。全て男女ともに実施[5]。
種目解説デュアルタイムトライアル
タイムで順位を決定する。一度に2人ずつ1周を走行する。 スプリント
2名~8名[注 2]の選手で同時に走行し、着順(予選はタイムレース)で順位を決定する。トラックレースの500m+Dは直線の中央からスタートして2周半行い直線末端がゴール。1000mは5周走行する。 エリミネーションレース
大勢で一斉にスタート。決められた周回ごとに最下位の者が脱落し、最後に残った3名~5名の着順で順位を決定する。脱落者はアナウンスによる宣告でレースから脱落する[6]。具体的には以下の通り。
残り50周~46周(スタートから5周)は何も起こらない。27名で行う場合、残り45周~5周は2周ごとに1名ずつ脱落(27名→6名)し、残り3周~1周は1周ごとに1名ずつ脱落(6名→3名)する。ゴール時は3人が残る。28名以上で行う場合は最初の脱落回から順番に(残り45周、43周、41周の順に)脱落者を2名に増やす。26名以下の場合は、残り45周、43周、41周、…の順に脱落免除回となる[7]。 途中で失格や棄権、周回遅れ除外などにより欠員が生じた場合は、その数だけ脱落免除となる。 決勝の上限は30名で超えた場合は予選を実施する。
脱落回数は審判長が周回の距離や周回数に応じて決定する。ただし、最後の脱落回は残り1周とし、3名~5名が残るよう編成する。 ポイントレース
大勢で一斉にスタート。レース途中から周回ごとにポイントが加算され、完走者のうち獲得した合計点により順位を決定する。どのような理由でも(失格、棄権、周回遅れ除外含め)完走できなかった場合、途中で獲得した点数は失われる。同点の場合は、ゴール時の着順で決定する[8]。具体的には以下の通り。
残り25周~22周(スタートから3周)は何も起こらない。残り21周から1周ごとにスプリントが行われ(通過順位で点数が与えられ)、合計点で順位を決定する[9]。
スタートから2周(1周400mを超えるコースでは最初の1km)は何も起こらない。その後、1周ごとにスプリントが行われ(通過順位で点数が与えられ)、合計点で順位を決定する[10]。
ポイント・エリミネーション
大勢で一斉にスタート。周回ごとに、得点が入るスプリントと、脱落が発生するエリミネーションを交互に繰り返し、残り3周の脱落後に残った10名(予選は15名)により得点で順位を決定する。 残り50周~43周(スタートから7周)は何も起こらない。残り42周に最初のスプリントが行われ(通過順位で点数が与えられ)、以降2周ごとにスプリントが行われる。
同時に残り41周から2周ごとに脱落者が発生する。30名の場合、残り41~3周で2周ごとに1名ずつ脱落(30名→10名)し、ゴール時は10名が残る。31名以上で行う場合は最初の脱落回から順番に(残り41周、39周、37周、…の順に)脱落者を2名に増やす。29名以下の場合は、残り41周、39周、37周、…の順に脱落免除回となる[11]。 決勝の上限は40名で超えた場合は予選を実施する[12]。 リレー
1チーム3人で構成(登録は4名まで)。1人1回あたりの周回数は自由。リレーはフィニッシュラインを含む直線で行い、前の走者が次の走者の臀部を押すことで行う[13]。 その他のルール集団から遅れて周回遅れとなった場合、審判から除外が宣告されることがある。ただし集団であれば周回遅れでも除外とはならない[注 3]。周回遅れまたは失格・棄権などの競技者の順位は、発生した順に下位の順位が付けられる[14]。 主な大会脚注注釈
出典
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